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インスタレーションと音楽

SNS上で交流のある、インスタレーション活動をしている外国の方がいまして、最近、いくつかお気に入りの音楽を挙げてらっしゃったんですが、なかなか日本の音楽に詳しいなーと思うと同時に、けっこう好みが重なる部分があるかも、と思いました。
音楽の表現が多岐多様に別れ、それを聴く手段がお手軽になった現在では、昔と違って、自分と趣味が重なる人を探すのは至難の技になりました。ちょっとでも重なるところがあれば、それは合うほうで、まったく合わない人のほうが多いくらいだと思います。

その方が挙げられているテクノ、アンビエント、J-POPなど、何曲か聞いてみて、インスタレーションを発表する展示会場で、こういうの流したらカッコイイだろうなぁ、と思いました。ご本人にそんな気があるのかどうかはわかりませんが。
ただ、自分自身の数少ない経験では、美術館でのインスタレーション展示で、音楽込みの表現ってあまり記憶になくて、音楽が入ったら、もうそれ、美術の枠を超えるんじゃないかな、演出になるのかな?総合芸術になるのかな?と疑問に思いました。音楽が入るってことは、鑑賞者の想像による音的な部分は絞られてしまうわけですけど。
でも、アリみたいですね。〈美術手帖 インスタレーション〉


自分はインスタレーション創作をやったことないから考えたことがなかったのですが、あまり聴かないけど、インスタレーションに映える、(これもインスタ映え?)といったら、テクノとかアンビエント音楽と相性はよさそうだよね、と思いました。

ここから、それをきっかけに聴いてみたアンビエントの話になります。
テクノはいくつか聞きますが、アンビエントは全然聴かないなぁ…でも、そういえば、ひとつだけ、「これアンビエントかな、なかなか良い」と思った楽曲があったのを思い出しました。
それは、映画「BABEL」のサントラに入っていた、Gekkohという曲。サントラって、思いがけないものに出会わせてくれることがあって、いいですよね。Susumu Yokotaさんという方の曲で、調べたら、残念ながら5年前に早逝されていました。せっかくなので、Gekkohが入っている「Sakura」というアルバムを聴いてみましたが、なかなかよかったです。
メロディーの繰り返しが多く、J-POPみたいに、Aメロ-Bメロ-Cに行ってAメロに戻るという構成以外が好みでない人には合わないと思いますが、独特の雰囲気があります。


“Gekkoh” BABELのサントラの中にあった1曲です
どのシーンだったんだろう


この曲、情景が浮かんでスゴイ。以下、私が描くイメージ
夜、黒い雲間から月が顔をのぞかせた。明日は合戦か。遠くで漁火か、篝火が勢いよく燃え盛る。太鼓の音がどんどん大きくなって、舞を激しく舞っている者たち。がぜん気は高ぶる。月は煌々と、でも静かに下界を見ている。


“Sakura” アルバムです


好きなナンバーとその印象
1曲目 Saku 繰り返しばかりだけど、アーティスティックな空間で聴いたら夢見心地になりそう。
6曲目 Gekkoh 上に書いた通り。
9曲目 Kodomotachi センチメンタルな旋律に、ちょっと昔の歌謡曲的な香りがあると思う。ボーカルがなんと言っているかは全然わからないけど、とにかく耳に残る。「子供たち」というのは、幼かった過去の思い出か。

発表から20年経っても、全然古びないですね。

| 音楽 musica | 17:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Shadow Theater (TigranHamasyan)を聴いて

“The Poet” これはわりと中東チックで濃い。中盤からの盛り上がりと終わり方が好き。

Me gustó la música de Tigra Hamasyan, pianista armeniano. Aunque toca el piano jazz, pero su música tiene diversos tipos mezclados, por ejemplo musica tradicional de europa oriental, del medio oriente, Rock, Opera, etc. Me impresionó mucho.

アルメニアのジャズピアニスト、Tigran Hamasyanについて、先月ピアノソロアルバム2枚の感想を書きました。
今回はピアノソロではなく、バンド編成、複数のヴォーカルも入っているアルバム「Shadow Theater」についてです。
ピアノソロについてもそうだったのですが、これもいろいろな要素が複雑に絡んでいてエキゾチックで、過去ログで言ったような「さみし優しい」部分があるのは、他のアルバムと共通するところです。
「これイメージが近いグループを挙げるとすると?」というと、私の知っている中ではパット・メセニーグループなんだけど、パット・メセニーがアメリカ的、大陸的だとしたら、このアルバムは同じく大陸的でも旧大陸、東欧、中東の要素がうまーくミックスされてると思います。ジャズなのにね。

音はピアノソロより重厚で、ギター、女性ボーカルやストリングスも入ってきます。ときにロックっぽくなったり、思い切りジャズになったり。かなり実験的なアプローチをしていると思いました。このメンバーで生ライブだったら、すごいだろうな。すごく感動すると思う。久々に、「来日するならライブに行きたい」という衝動が生まれました。今誰も行けないけど。そして、このアルバムは2013年発表だったので、このメンバーではもう来ないかもしれないけど。
でも、そういう「衝動にかられる」くらいの音楽との出会いは、わたしの場合、せいぜい10年に一度くらいで、なかなか巡り合わないです。
対して、前に書いたピアノソロアルバムの方は、音が個人の感情の奥の部分に働きかけてきて、ずっと記憶に残るタイプです。こっちでもいいから、いずれライブに来て欲しいな。絶対行きたい。

個別に好きだったのは
・Erishta これがパット・メセニーに一番近いかな。オペラとロックも混ぜた感じで挑戦的。
・Lamento 悲しみの中で見るきれいな雨上がりの水滴、または祈りみたいなイメージ。癒されます。
・The year is gone フレーズが不思議と脳内でずっと繰り返されます。

“Erishta” 生で聴いてみたい。絶対感動する。

| 音楽 musica | 14:15 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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「For Gyumri」を聴いて

“満開のコブシ” モノクロにしてみました
2020春、コブシmono

前ログの続きです。
前回、Tigran Hamasyanのアルバム「An Ancient observer」について感想を書きました。
今回は、ミニアルバム「For Gyumri」について。

5曲、25分くらいしかないアルバムですが、はじめに「絶対買おう」と思ったのは、このアルバムでした。
少ない曲数でも、ひとつひとつがなんとも言えず、すばらしかったです。
これもピアノソロで、効果として本人の声または他人のコーラスが入っているところは、「An Ancient observer」と共通します。
アルバムの流れの世界感でいえば、「An Ancient observer」のほうがスケールが大きくてよいと思うのですが、「For Gyumri」は、自分の内面を見つめるような、深さとメランコリックな郷愁、さみしさ、というか、そういうものがありますね。聴きながら、幼年時代の風景とか、とにかく、「もう失ってしまったもの」のイメージがわいてきます。

そしたら、本人インタビューをweb上で見かけると、やっぱり、本人にとっても、そういうイメージだったみたいですね。
Gyumriは、幼年時代を過ごした生まれ故郷で、今はもう、街にそのころの面影はあまりなくなっているのだそうです。
まさしく、もう頭の中だけになってしまったものを奏でていて、それが、聴いている者にほんとうに「自分のこと」として変換され、自分の感性の中に入ってくるのは、面白いです。


5曲、どれもいいんですが、説明すると
1 Aragatz
  おそらく、アルメニアのアラガツ山のことだと思う。
  男性コーラスが効果的。寂しくて優しい、といってもわからないかも
  だけど、わたしならこれをウイスキーかブランデーのCMに起用したい。
  「○○○、15年。」とか言ってみたい。

2 Rays of Light
  ふわっとしたピアノが、キラキラする陽光のようなイメージ。
  雲間から漏れる太陽の光は、水面に反射して、過去の風景を
  一瞬よみがらせる。
  そういうイメージで、ぜひ、ショートムービーを作ってみたい。
  おそらく流れる雲、太陽の光、揺れる麦穂、佇む人をモノトーンで
  スロー気味に撮れば、この曲がいい作品にしてくれると思う。
  音楽が意味付けをしてくれる。そのくらい、大きな力を持っている。

3 The American
  演奏の途中で口笛がいい感じで入ってきて、これは風来坊、ボヘミアンな
  人物が風のように登場したのかもしれない。それが、街にやってきた
  The Americanなのか。きっと魅力的な人物だね。

5 クラシックっぽい。ストラビンスキーとかの。でも、流れを変える時、
  気づけばジャズのコードで変わっていく。いい曲。

それにしても、つくづく、自分は「さみしくてやさしい。時々激しい」っていう音楽に弱いなぁ、と思います。


Rays of Light
わたしの腕でもショートムービーが作れるんじゃないかという
錯覚を覚えるほど、この曲の持つイメージは雄弁だと思う。

| 音楽 musica | 00:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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Tigran Hamasyanのピアノ

“ソロピアノのアルバム2枚”
tigran2cd20200315
Encontré una artista que tiene tremendo talento!

ここ数年、気づけば、美術より音楽の方を求めてるのかな。
美術館に行きたい気持ちがあまりなくなり、それは始めは行きたい企画展がなかったからかもしれないけど、そのうちどんどん行かなくなってしまっています。
情報が心に響かないとでもいいますか。「感性はもう死んだのかな」と不安になります。
その代わりと言ってはなんですが、家で聴くばかりではあるけども、音楽は、心揺さぶられることはけっこうあります。

幾人か好きなアーティストはいるものの、「ファンだから無条件で」という理由ではアルバムを買いません。少なくとも何曲か試聴してみます。
テリトリー外のアーティストでも、たまたま1曲気に入ったのを見つけたら、それだけを手に入れたりします。
なので、「この人のアルバム全部持ってる」というような、コレクションになることはほとんどない。アーティストにとっては、わたしは嫌なタイプのリスナーかも。


1月ごろTigran Hamasyan(ティグラン・ハマシアン)というアルメニアのジャズピアニストを知ってから、Youtubeで数曲、手当たり次第、ポチっとやって聴いてみました。
久々に、「出会った」と思いました。ポチっと押すたび、良い意味で前のと違う、おもしろいものが出てくる。こんなアーティストがいたんですね。

それで、自分にしては珍しく、同じアーティストのアルバム3枚を一度に買いました。
「An Ancient Observer」
「For Gyumri」
「Shadow Theater」


3枚とも感想を書こうと思いますが、まずは1枚目。

アルバム「An Ancient Observer」太古の観察者
すごく、いいです。ジャズピアノなんだけど、ものすごいいろんなものがミックスされている感じ。東欧の民族音楽っぽいと思う部分があったり、クラシックっぽい要素がすごくある。パット・メセニーのフュージョンっぽいアメリカっぽさも感じる。説明し難い。
色々なものが混ざると、「ごった煮」のように、野暮ったくなりがちと思いますが、でも、掬いとるところと捨てるところのコントロールが絶妙だと思います。絶妙なバランスなのです。
生まれ故郷のアルメニアの音楽も取り入れているとかで、でも、アルメニアってどこ?って地図を見ると、トルコとアゼルバイジャンに挟まれた小さな国で、南にはイラン、北はジョージアという、絶妙な位置にありました。それを見ると、ああ、このブレンド具合は、そういう地理もすごくあるんだなぁと思いました。
例えるなら、アメリカンな、東欧な、中東なスパイスティーって感じですかね。これは友達とワイワイじゃなくて、独りの時間を楽しむときがお勧め。

気に入ったのは
The Cave of Rebirth
Nairian Odyssey
Ancient Observer


この人の特性として、ピアノソロでも、自分の声や、コーラスを入れてきます。それが、すごく叙情的な効果を生み出していると思います。
特に、Nairian Odyssey は、11分を超える長曲なんですが、5:29あたりからのフレーズとその後激しく跳ねるところが、カッコよくて気に入っています。
最後のAncient Observerも、トリを飾るにふさわしい、時間の悠久を感じさせるようなイメージがあって、カッコいいです。

“Ancient Observer”


久々に、ライブ行きたい!と思わせてくれた人でした。(今、世界的に行けないけどね)
あと2枚についても、また書きたいと思います。

| 音楽 musica | 23:29 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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最近聞いた曲とPVと80年代イメージの話

“忘れられないの” なんか80年代ぽい。

"No puedo olvidarla" por Sakanaction. Esta imagen es moderna, pero ella me recordó el aire de los años 80.

この春に、立て続けにCM起用された曲「忘れられないの」(SOFTBANK)「ナイロンの糸」(カロリーメイト)に、よい感触を持ったので、サカナクションの新しいアルバム「834.194」を聴いてみることにしました。

サカナクションは、2010年くらいにラジオでヘビロテになってたのを聴いたのが初めてで、その後テレビでもよく使われているし、ざっと「こんな感じ」というのは知っていたけど、ちゃんとアルバムとして聴いてみたのはこれがほぼ初めてです。(前アルバムも一度聴いたことがあるんだけど、あまり内容を覚えてない)

「834.194」を聴いてみた印象は、「なんか、なつかしい」でした。
わたしが思っているサカナクションらしさは健在なんだけど、懐かしい感じ。1980年代?
曲によっては、歌謡曲、ニューミュージックと言われた時代の楽曲や、米米CLUBとか思い出すものもあり、多用される電子音も、けっこうあの頃の感じで使っているのがあるし。
音だけじゃなく、上に貼った「忘れられないの」のPVの視覚イメージも、ちょっと「夜ヒットに出演してんのか?」みたいな雰囲気(古くてすみません)ありませんかね。芳村真理が出てきそうな感じが(ほんとに古くてすみません)しませんかね。肩パッド入ってて。でも、ダブルじゃないのね。
好きなのは、やっぱり上記2曲と、あとユリイカって曲かな。18曲のバランスもよく考えられてると思いました。
ネットからの情報によると、ライヴそのものはインスタレーションぽかったという感想もあったので、それはとても「今どき」なワクワクなんじゃないのかな。ちょっと気になってます。


いつのころからか今に至る、「カッコイイ」を意識しすぎるのは、却ってカッコ悪いという流れ。「ちょいダサ」が良かったりして、その「ちょいダサ」モチーフに80年代が使われてる感じなんでしょうか。数ヶ月前にSIRUPの「Do Well」PVをYouYubeで見たときもそう思ったし。
先日なんかのクイズ番組で、髪型のツーブロックは80年代って言ってて、そういえば今ツーブロックの人けっこう多いよね…と思ったり。
ほんとの80年代は、カッコよく決めれば決めるほど「カッコイイ」とされる時代だったと思うんだけど、今、それがこんな風にアレンジされるのも、なんか面白いなと思います。


最近、ちょっと気になったのが、眉村ちあき。
7月21日夜、寝落ちして目覚めたらテレビがついてて「シブヤノオト」をたまたま見たんですが、「ピッコロ虫」という歌を歌ってました。いやぁ、ほんと目がさめる。
彼女はちょっと、水曜日のカンパネラとか若き日の矢野顕子みたいな、ちょっと「何やってくるか予測できない感じ」がある。曲は正直、全然自分のテリトリーではないんですが、自由&パワーがすごくて、テリトリーなぞどうでもいいと思わせる力があると思いました。1曲聴いただけなのにね。
それでYouTubeに行って見たら、ほんとにダサくて。テレビの方がかわいかったんですけど、これもワザとかな。でもまだ、情報が少なすぎるので様子見。とにかくもっと曲を発表してみてほしいです。

| 音楽 musica | 16:13 | comments:0 | trackbacks:0 | TOP↑

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