‘東大寺回廊外より’

雨が降り始めていたけど、近鉄で奈良に向かった。
まずは興福寺で、八部衆像などの国宝の彫像を見た。ここは卒業旅行以来で、懐かしい。
2010年までに金堂を再建する予定のようで、以前は林のようだった場所は、きれいに均されて、柱の基礎となる石の表面が見えていた。
ここから、県庁前の道を歩いて東大寺へ向かった。氷室神社付近で昼食。寒かったので、あったまれたからよかった。窓から、山焼きした若草山がよく見えた。
東大寺も、興福寺同様、再訪するのが久しぶりだったけど、初めて金剛力士像と会えた。以前は修復中で見られなかったので。なぜか、ここの力士像は、他の所の像と、「あ・ん」の位置が逆らしいのだけど、どうしてなんだろう。
大仏殿は、置かれている模型を見て、実は元は今の建築より1.5倍幅があったことを知る。とても高い塔が両サイドにあったことは何となく知っていたが、七重の塔だったのね‥‥って前に来た時、見てなかったのかよ。と、自分でつっこむ。
‘二月堂からの眺め’

廬舎那大仏をありがたく拝見したら、二月堂へ。辿り着くまで、坂道でしんどかったけど、人も少なく、奈良の街が一望できて、拝観料もなし。お守り類を買うこともできる。心安らぐ感じ。いいね。
つづいて隣の三月堂へ。ここは国宝が安置されているので拝観料はいるけれど、初めて不空羂索観音像と、日光・月光菩薩を見た。清らかな顔だち。その場にいた人たちで複数人、「月光菩薩の方が、何とはなしに好きな顔立ち」というのを耳にする。似たもの同士ってつらいね。正直、中は薄暗くて、どちらのお顔立ちも、さして変わらないように見えたけど、微妙に違うんだろう。左方向から見て金剛力士の「ん」の方と目が合った。これもすごくいい顔。
この後、さらに歩いて春日大社へ。途中の道が、鹿や若草山や林などの風景に、風情があってよかった。何となく寂しい風景。秋はもっといいかもね。
‘運を招くお菓子?’

春日大社では、お参りをしたら、すぐに出た。15日がとんど祭の予定のようだった。
春日大社参道を歩いてまっすぐ進んだら、やがてこの日の始めに来た地点の猿沢池に出るのだが、かなり距離はあったように思う。歩いていて疲れていたし、(後で地図を見たら、奈良では6~7kmくらい歩いてた。びっくり。)ダンナも私も、靴や上着がびしょ濡れだったので、猿沢池に近い、和菓子屋「香寿軒」の2階のカフェで休憩した。
ダンナはぜんざい、私はあんみつ。寒天は大変柔らかく、蜜はあまり主張せず、シンプルだった。あんこのあずきの味がおいしくて満足。
1階では和菓子を販売していて、ちょっと見たら、パッケージがとても面白かったので、だるまのお菓子をお土産に購入。他にも獅子舞や椿のパッケージを着せたお菓子があって、気が利いている。ただ、この時サービスでもらった別の菓子の味自体は、まあふつう、くらいだったけど。
夜は大阪のミナミで中華を食べた。まあまあ。ちょっともの足りなかった。