2009.04.30 Thu
「俺は謝らない」

カエターノ・ヴェローゾとジョルジ・マルチネルとのコラボCD、「俺は謝らない」(Eu nao peço desculpa)を棚から引っ張り出して聴いてみました。
カエターノの話だったら、先日出た新譜「Zii e Zie」でしょ?なんでそんな古いのいまさら?と言われるだろうし、私もそう思ってるけど、まさしくそれが前回書いた「遅れに遅れて届かないCD」のひとつなんで、仕方ない。(T T)
でも、久しぶりに「俺は謝らない」を聴いたら思わぬ発見があって、このCDの良さを再認識できたのでよかったです。
2002年発表のアルバムで、これを買った当時は、ジョルジさんがかなりオジサンに思えて(味はあるんですけどね。ブラジルの植木等じゃないかと思う…違ったらゴメンナサイ)全体的にちょっと安穏すぎるかな~と思って、けっこう放っておいたのです。でも、確かひとつかふたつ、センスがいいのがあったなぁと思い出し、先日好きなものだけiTuneに移して聴いてみたら、いや~いいのなんの。iTuneって、好きなのをピックアップ→そして全体を好きになる、ということを可能にしやすいんだな。
歌詞カードを改めて見ると、カシンとカエターノ共同プロデュースなんですね。
Gilberto Gil、Davi Moraesなどの豪華大物ミュージシャンに加えて、息子世代のDomenico、Moreno Veloso、Pedro Saたちが参加演奏してる。もちろんKassinは言わずもがな。アルバム「Ce」(2006年)に至る変化を、このころにはもう予測させるものがあったんだなー、と、今さらながら思いました。本当に今さらですけど。
COISA ASSASINAはカエターノらしく、HINO DO CARNAVAL BRASILEIROはオーソドックスな楽しいサンバだけど、2曲とも電子音の入れ方が気が利いてるアレンジで特に好き。躍動感あふれるMANJAR DE REISもいいセンスですね。
先日出た新譜も、これら若いメンバーが大きな役割を果たしていると思うので、楽しみにしたいと思います。
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