‘花の夕’(1938) やっぱこれはいいね。

Fui a la exposición de Funada Gyokuju(1912-1991), es pintor de estilo japonés. Nació en el pueblo vecino de mi tierra natal. Aunque entró en filas en 1944, se ha librado por enfermedad. Después del fin de la guerra mundial, regresó a su tierra natal. Le interesaba arte de vanguardia occidental, intentaba y probaba diversos estilos, estaba libre de lazos tradicionales. Pintaba muhos cuadros hasta su muerte sin reconocer su talento por casí toda la vida. No se conozca bien su nombre, pero creo que ahora queda más reconocido.
2年前に、同じ広島県立美術館で開催された
「日本画の前衛」で、この画家を知りました。なんと、同郷も隣町くらい近い生まれで、こんな近くにこんな人がいたのかと驚いたものです。その時は、同世代のいろんな画家の展覧会でしたが、今回は、生誕100年を記念した、彼一人の展覧会です。友達といっしょに見て回りました。
画風がすごくちがうものがどんどん出てきました。受付でもらった、この展覧会に関するイベント案内ちらしに「実験を楽しむ心」とキャッチがついていたように、本当に、独りでいろんな試みをした人なんですね。速水御舟、小林古径に師事していたので、初期の作品は正統派だろうという予想はしていましたが、戦前でもう、上のような、少しアバンギャルドな枝垂れ梅を描いていたかと思えば、正統派のものも引き続き描いていたようで、ちょっと見ていてとまどいました。混乱の原因は、制作年が記されてない作品が多かったのが大きい。なので、展示の流れが時代の移り変わりに重点を置いているのか、作風別を意識しているのか、わかりにくいのです。きっと、いつ描かれたのかわからないから書いてないんでしょうが、もう少し、なんか説明が欲しかった気もしました。
ちなみに、師匠の速水御舟、小林古径、その他友人の絵も少し展示されています。他人の作品も、分けてほしかったような気がする。
「残照」(1956) と「春の鐘」(1950)’ 絵はがきから

この2つだけ見ても、同じ人が描いたのかなぁ、という印象です。顔料とマチエールを駆使して、モンドリアンに近いような作風だったり、ほんのり香るやさしい桜の世界だったり。しかも、制作年が近い。水墨画もけっこうありました。こんなにいろいろな作風なのは、故郷からほとんど出ずにずっと独りで自由に描いてたからなんでしょうか。
ひとつ、わかったのは、「雨、梅、松」が好きだったんだなぁ、ということでした。雨は、だいたい直接は描かずに、湿気を帯びた空気として表現されています。
さらに、運命的にも試行錯誤は続きます。
1978年に、くも膜下出血で倒れてからは、右手が不自由になり、絵筆を持てる状態でなかったそうですが、それでも、不自由なほうの手で、もともとやっていた油絵をまた描いてみたり、ガラス板に何かを描いてみたり、水墨画をやったり。そのころの作品は、「モダンテクニック」みたいな、偶然性を楽しむような作品が多く見られました。
画家の執念だと思うのですが、その後、絵筆もなんとか持てるようになり、一生を終えるまで制作しつづけたとのこと。1980年代に描かれた梅や枝垂れ桜は、そんなハンデをみじんも感じさせない、繊細さを合わせ持った作品でした。入館したときは、1枚目の紅梅の絵を「ほのぼのする」と思ったのですが、出口近くの梅の絵には、もう執念というか、生きてる証というか、凄みを感じました。
自分を「河童」になぞらえた水墨画や詩もおもしろかったです。「泥酔」と書かれた色紙に、ユーモラスが河童が地面に倒れ込んでいて、友達といっしょに大ウケしました。美術館で、笑い声を出すのを堪えて膝を抱える作品を見るのは初めてでした。人間はぜったい「何か」を背負ってるものなので、甲羅は、そういうものの象徴じゃないかと思いました。作品というより、玉樹の心の素の部分で楽しみとか記録を描いたのだろうと思いました。
正統派の作品にも、アバンギャルドなものにもよい作品があり、見て行く中で、「日本画って何だろう。自分はどんなのが好きなんだろう。」と問うのによい展覧会だと思います。さらに、画家のチャレンジ精神と執念も見ることが出来ます。
きっと、これからもっと広く知られていくべき画家だと思います。見てよかった。
作品を見られるHP
インターネットミュージアムthe Salon of Vertigo(ブログ)