‘入口ロビー「雲龍図」のディスプレイ’ やっぱり蕭白

Fui a Osaka para ver
la exposición de artes japoneses antiguos del museo Boston. Hace unos 140 años muchas obras japonesas fluyeron de Japón al extranjero, cuando acabó de terminar el periodo de Samurai. La gente dejó la cultura vieja y introdujo la cultura occidental. Así que muchas se perderían, una parte de las obras salieron a Boston. Creo que lo siento que no tenemos las obras especiales, muchas entre ellas fueran tesoros nacionales si hubieramos tener ahora en Japón, pero, de todos modos, menos mal que siguen conservarlas hasta ahora en dondequiera.
このところ、疲れやすくて進まず、一週間前の記録になってしまいました…。
ボストン美術館日本美術の至宝展を見に、大阪市立美術館に行きました。昨年の東京国立博物館を皮切りに、名古屋、福岡と巡回して、大阪が最後の巡回地です。それも6月16日までなので、やっと間に合わせて行ったという感じでしょうか。
噂に聞いた通り名作揃いで、クオリティも保存の状態も良く、点数も多くて、とても満足できました。最初の仏画のほうは、人が多くて、絵も剥落が大きく(奈良時代以前の大変古いものだから、それでもよく残っていると思う)、保存のために照明も暗く、じっくり見るのはあきらめました。目的は、後半の琳派以降の作品群だったので、さらっと流して見ました。
次に絵巻物。
「真備大臣入唐絵巻」「平治物語絵巻ー三条殿夜討巻」この2つはこの展覧会の目玉だったのですが、ここも人だかりで、ゆっくり見られないのが残念でした。それでも、人の頭の隙間から垣間見ると、たちまちとりこになりました。正直、絵巻物で、こんなに「カワイイ」と思ったものって、過去になかったです。
特に「真備大臣入唐絵巻」の人物の、なんとかわいらしいこと。吉備真備が唐で経験したことがファンタジックに物語られていて、おそらく彼の超人的な活躍をほめたたえるものなんでしょうが、真偽はともかく、あざやかな朱色などの美しい色と、かわいらしい人物が、空を飛んだり超能力で困難を解決したりと、唐の役人の無理難題をなぞとく様子は、微笑ましくて魅力がいっぱいでした。これが明治の世で9年間も買い手がつかなかったとは…時代の潮流とは恐ろしいですね。
「平治物語絵巻」は、真備のほうよりもっと硬筆な筆致でしたが、これもすばらしかったです。
それにしても、こういう絵巻物は、現代の「マンガ」に通じるところがありますね。
後半の、狩野派以降で印象に残ったのは、
光琳の「松島図屏風」(粋なデザイン画っぽい)、宗達派の「芥子図屏風」(薄い芥子の花びらの配置のリズムが心地いい)、狩野山雪の「十雪図屏風」(白がちゃんと雪に見えて清々しい)でした。
が、それらもその後、曾我蕭白の絵画11作が続くと、前の印象をかき消すほどの迫力に圧倒されました。
「石橋図」を見たことがあって(2005年ニューヨーク・バークコレクション@広島県立美術館)、とてもクセのあるというか、すごい個性的な作風であることは知っていましたが、今回これだけ大きな作品群を見て、ほんとに圧倒されました。筆致の勢いに強いエネルギーが感じられ、細やかな繊細なものもあって、その落差にやられるというか。
個人的に好きだったのは
「商山四皓図屏風」と「雲龍図」かな。大胆な省略と細やかさのバランスの妙は、ほんと天才だなと思いました。
しかし、日本人としては、これだけの国宝級の作品群が、過去に海外に流出してしまったことを、残念に思わずにいられません。でも、当時の日本の情勢から考えれば、海外で安全に保存されていたことで、今日こんなに良い保存状態で見ることができるのだろうから、ありがたいとも思えます。
国内にあるのものは注目されず、「逆輸入」だと途端に注目されやすくなる風潮は、今だってありますよね。これからも、政治や思想によって「価値のあるなし」が決められてしまう芸術があるかもしれない。そしてそのとき、自分はその風潮にまんまと乗ってしまうのだろうか。それとも、それを守る財力はないにしても、惜しむ気持ちくらいは持つことが出来るのだろうか。
…そういうことも考えさせられた展覧会でした。