2016.04.27 Wed
マイケル・フランクスの詞に見る死生観
‘ジャケットのイラスト’

今回、マイケル・フランクスのアルバム「Time together」を聴いて、余談になりますが、ジャケットイメージと歌詞についても、少し思うことがあったので、そのことについて少し書こうと思います。英語が得意でもないのに、我ながら無茶だなとは思いながら、しかも、亡き人を忍ぶ歌の歌詞について、…って、誰が読むんだろう、これ。でも、とにかく、自分の心の琴線に触れたので、書き留めておきます。
ジャケットのイラストは、Kristina Swarnerという方が描いてるのだそうで、彼女は、これと似たイラストを他にも描いてますけど、これは、このアルバムのために描かれたもののようです。
この絵を見た時、なんだか引きつけられました。
わたし、人生は川下りをする小舟に乗っているようなものじゃないかと思っていて、そういうのを自作カレンダーにも、「花筏」として6月に盛り込んだりしていたので、上記のイラストを描かせたマイケル・フランクスも同じような考えの人なのかなぁ、と思って、親近感を覚えました。Kristinaさんの、赤い葉っぱや光が降り注いでいるのが、幸せの象徴みたいで、気持ちがほわっと温まります。
ライナーノーツを読んでみたら、収録曲の1つ、「Time togegher」は、亡くした愛犬を忍んで歌っていて、このジャケットの小舟に乗っているのは、フランクス夫妻とその犬なんだそうです。
マイケルは、家族が同じ舟に乗っているイメージを持っているんですね。(わたしは、どちらかというと、めいめいが1つの小舟か葉っぱに乗っていて、家族とかは、一時的につながれてるけど、いずれは1人になるイメージを持っています。)
うう、この歌って、けっこう泣ける。犬を飼ってなくたって、そのまま大切な人に感情移入できるので。やさしく語りかける歌い方が、さらに泣かせる。
Someday when all our hearts
Are reassembled
Love will connect us once again
And we'll resume our time together
切ない中にも、time together の言葉は、なんか前向きというか。
この詞を読んで感じたのは、亡くした人と、実際にはもう一緒にいる時間はないはずなんだけど、自分の内面には、今現在もたしかに刻んでいるtime togetherの感覚です。
過去の作品になるけど、彼の作品に「Like water, like wind」という、トム・ジョビンを忍んだ歌もあって、これには、
「どうして僕たちは、水のようにしばらく漂って、
ただ風のように消えてしまうのだろう」っていう歌詞があります。
Water we travel on in search of love
Like times of lifetime
Wind which returns our soul
To that far country at the river's end
Like water, like wind
Where time, for once, suspends
Like water, like wind
Till we begin again
このあたり、うまく訳せないんだけど、
愛を探して水のように 僕たちは人生から人生へと旅する
風のような僕たちの魂は 川の終わりにある遠い国へと戻っていく
水のように、風のように
時は一度止まって
水のように、風のように
再び僕たちが始めるまで
…かな。
この詞に東洋的なイメージがあるような気がするのは気のせいでしょうか。もしかしたら、なにか、道家思想とか禅のような何かに触れたことがあるのかな…と思いました。
こんなことばかり挙げると、こんな歌詞ばかり書いているのかと思われそうですが、もちろんそうではなくて、元気な詞もあって、他にもなかなか興味深いです。英語があまりよくわからないわたしでも、時々、「なんか月並みじゃない気がする、詩的な心地よい韻の音がする…イイ感じがする…!」と思うことがあります。ほとんど「気がする」感覚で終わってるのが悲しいですけどね。この人と、アート・リンゼイの書く歌詞だけでも、全部ちゃんと調べたら、少しは英語の勉強になりそうなんですけどね。

今回、マイケル・フランクスのアルバム「Time together」を聴いて、余談になりますが、ジャケットイメージと歌詞についても、少し思うことがあったので、そのことについて少し書こうと思います。英語が得意でもないのに、我ながら無茶だなとは思いながら、しかも、亡き人を忍ぶ歌の歌詞について、…って、誰が読むんだろう、これ。でも、とにかく、自分の心の琴線に触れたので、書き留めておきます。
ジャケットのイラストは、Kristina Swarnerという方が描いてるのだそうで、彼女は、これと似たイラストを他にも描いてますけど、これは、このアルバムのために描かれたもののようです。
この絵を見た時、なんだか引きつけられました。
わたし、人生は川下りをする小舟に乗っているようなものじゃないかと思っていて、そういうのを自作カレンダーにも、「花筏」として6月に盛り込んだりしていたので、上記のイラストを描かせたマイケル・フランクスも同じような考えの人なのかなぁ、と思って、親近感を覚えました。Kristinaさんの、赤い葉っぱや光が降り注いでいるのが、幸せの象徴みたいで、気持ちがほわっと温まります。
ライナーノーツを読んでみたら、収録曲の1つ、「Time togegher」は、亡くした愛犬を忍んで歌っていて、このジャケットの小舟に乗っているのは、フランクス夫妻とその犬なんだそうです。
マイケルは、家族が同じ舟に乗っているイメージを持っているんですね。(わたしは、どちらかというと、めいめいが1つの小舟か葉っぱに乗っていて、家族とかは、一時的につながれてるけど、いずれは1人になるイメージを持っています。)
うう、この歌って、けっこう泣ける。犬を飼ってなくたって、そのまま大切な人に感情移入できるので。やさしく語りかける歌い方が、さらに泣かせる。
Someday when all our hearts
Are reassembled
Love will connect us once again
And we'll resume our time together
切ない中にも、time together の言葉は、なんか前向きというか。
この詞を読んで感じたのは、亡くした人と、実際にはもう一緒にいる時間はないはずなんだけど、自分の内面には、今現在もたしかに刻んでいるtime togetherの感覚です。
過去の作品になるけど、彼の作品に「Like water, like wind」という、トム・ジョビンを忍んだ歌もあって、これには、
「どうして僕たちは、水のようにしばらく漂って、
ただ風のように消えてしまうのだろう」っていう歌詞があります。
Water we travel on in search of love
Like times of lifetime
Wind which returns our soul
To that far country at the river's end
Like water, like wind
Where time, for once, suspends
Like water, like wind
Till we begin again
このあたり、うまく訳せないんだけど、
愛を探して水のように 僕たちは人生から人生へと旅する
風のような僕たちの魂は 川の終わりにある遠い国へと戻っていく
水のように、風のように
時は一度止まって
水のように、風のように
再び僕たちが始めるまで
…かな。
この詞に東洋的なイメージがあるような気がするのは気のせいでしょうか。もしかしたら、なにか、道家思想とか禅のような何かに触れたことがあるのかな…と思いました。
こんなことばかり挙げると、こんな歌詞ばかり書いているのかと思われそうですが、もちろんそうではなくて、元気な詞もあって、他にもなかなか興味深いです。英語があまりよくわからないわたしでも、時々、「なんか月並みじゃない気がする、詩的な心地よい韻の音がする…イイ感じがする…!」と思うことがあります。ほとんど「気がする」感覚で終わってるのが悲しいですけどね。この人と、アート・リンゼイの書く歌詞だけでも、全部ちゃんと調べたら、少しは英語の勉強になりそうなんですけどね。
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