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100分de名著を振り返って

‘タイトルとまるで関係ないです’ 花はヒメツルソバ
花170109-1


本そのものを読んでもいないのに読んだ気分になれる、100分de名著ですが、リアルタイムで番組を見なかったり、考えがまとめられなかったりで、なかなか感想を書けませんでした。そうしているうちに、どんどん忘れて頭からこぼれるので、2016年秋頃からの放送またはテキストを、今、残っている印象だけでも記録しておこうと思います。


○「永遠平和のために」カント ーーーーーーーーーーー
難しそうだし、ぜったいこの本読まないと思います。なので、テキストとテレビでわかった気分になろうと決めました。
この人のこと、高校の倫理の授業で少し習って以来?
でも、この放送を見て、ちょっとカントのイメージが変わりました。法、制度、経済のシステムを考えた人だったんですね。18世紀の人なのに、今に十分通用することを、あの時代にもう予測して考えていたとは。
印象的だったことを2つ挙げると

●人間の本性は邪悪である。しかし、邪悪でも、「道徳」で悪を抑止することはできる。
ただし、「道徳」とは良心の問題ではない。「普遍的なルールとしてあらゆる人の利益や都合を保証するために活用されるもの」だ。
 ……自分が持っている、道徳ということばの概念が、どうしても邪魔してきて混乱しました。強制的に、「道徳→例外抜きのシステムに置き換え」で、なんとか飲み込みました。

●恒久平和を維持するシステムとして「諸国家による平和のための連合」を構想する。
 なぜ、「世界統一国家」ではダメなのか。
 世界統一国家への統合は、異なる文化、価値観、言語という個別の事情を超えて、特定の強者の文化や価値観が一方的に物事を決定するという大きな抑圧を生みかねない危険性が必然的に生じるから。
 ……これ、どこかの独裁主義国の将とかテロリストとかに聞かせてやりたいと思いました。もう、18世紀にこう言ってますよって。
 わたしも、うんと若い頃には、物事のいざこざが全部解決する世界になればなぁとか、全てに白黒つけられないものかと思っていたこともありました。でも、今になって思うと、それこそがご都合主義というか、エゴっていうか。
 年を経て、今思っているのは、平和な状態を保つのはすごく難しいことで、国と国、人と人のせめぎ合いは、ずーーーーっとなんですよね。永遠に、ずーーーーーっと終わらない。沸騰した湯からわき上がる空気の玉みたいに、後からあとから湧いてくる小さいこれらを潰していく努力で、なんとか保たれているもの。これを、大きな権力で一時的に鎮めることができたとしても、たまったエネルギーはある日爆発し、思ってもみない規模で大きな傷を作ることになるんだろうと思います。
 だから、問題は多くても、小さなアブクと戦う「諸国家による平和のための連合」なんでしょうね。
 
○「苦海浄土」石牟礼道子 ーーーーーーーーーーー
ふつつかながら、これまで全然その存在を知らなかった本でした。なのに予想外にハマった放送でした。
2、3行で感想を書けなかったので、後日また書きます。
 
○「正法眼蔵」ーーーーーーーーーーー
宗教本は、これも絶対読まないので、この番組でわかりやすく解説してくれる宗教ものは、毎回楽しみにしています。知っておいたら、宗教が背後にある文化や芸術のことが理解しやすくなりそうだからです。
今回も楽しみにしていたのですが、しかし、これはちょっと入り込めませんでした。
おかしいな…「般若心経」「歎異抄」などは、とても面白かったのに。
私自身が忙しいモードだったのもあるかもしれないし、解説が合わなかったかも。解説者との相性は、けっこう大事だと思います。興味なかった本が、急に身近になったものもありましたから。

○「野生の思考」レヴィ・ストロース ーーーーーーーーーーー
ひと月遅れで、今、再生中。予想外におもしろそうだったので、テキストをまずは読んでみようと思います。中沢新一さんの解説は、いろいろインスピレーションを与えてくれそうです。


今月は、中原中也をやっています。解説はどうかな…少し頼りないかも。まあ、詩って、感覚的だしね。
また、遅れて追っかけますけど、中也に興味あるので、これも楽しみです。

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